内モンゴルから見た中国現代史

内モンゴルから見た中国現代史

日本人に伝えたい戦後の内モンゴル東部地域の姿。旧満州国に属し、日本と協力し合った内モンゴル東部地域のモンゴル人たちは、新中国建国後、土地、宗教、文化、そして民族の誇りを奪われた。旗や村の末端単位でフィールド調査を敢行。公文書と証言から実態を明かす… [全文を読む]
多角的視点から見た日中戦争

多角的視点から見た日中戦争

2015年は戦後70周年であり、日中間では、日中戦争をめぐる歴史問題が争点となりつつある。現在、日本での「嫌中論」の高まりの中で、日中戦争の実相についての関心は薄れ、一部に歴史修正主義的言説がまかり通っている。本書は、政治・経済・軍事・文化・民族の相克の諸側面という多角的視点からみた日中戦争の実相を明らかにすることを目的にしたものである… [全文を読む]
安源炭鉱実録

安源炭鉱実録

憲法第1条で中華人民共和国は労働者階級の指導する労農同盟を基礎とした人民民主主義独裁の社会主義国家であると明記する隣国社会の実相に迫る。当局の監視と脅迫の下、気鋭の政治社会学者が綿密な聞取り調査を敢行。労働者全体が置かれている普遍的な状況を活写。複雑かつ危険な労務環境において、かつての栄光に捕縛されたままの炭鉱労働者は何を求めているのか─。改革開放の中、中国最大のエネルギー源である石炭の採掘に従事する人々のみならず… [全文を読む]
北京と内モンゴル、そして日本

北京と内モンゴル、そして日本

日本語ができる中国人として、日本人の家族として、今の日本人にあまり知られていない一昔前の中国のことを伝え、中国人のことを理解してもらい、互いの理解を深め合えることは、自分が人生を切り拓かんと、砂漠の地の真ん中で始めた日本語学習の究極の意義、身に着けた日本語を活かす最高の所為になるのではないか。……二〇一一年、東日本大地震が起こったとき、最後の仕上げ段階となっていた。 [全文を読む]
ビルマのゼロファイター

ビルマのゼロファイター

独立以来60年以上にわたって内戦が続く多民族国家ミャンマー。権利と尊厳をかけ自衛してきた少数民族の団結と自立支援のため、単身その大地に降り立って3年。UNFC(統一民族連邦評議会)を設立、ついに政府との和平対話にまで漕ぎ着ける──。愛車ゼロ・ファイター号とともに110万キロを駆けめぐった、一日本人の清々しいたたかいの記録。ジャーナリスト櫻井よしこ氏推薦。 [全文を読む]
チベットの秘密

チベットの秘密

民族固有の文化を圧殺された上、環境汚染・資源枯渇など全般的な存在の危機に直面するチベット。北京に「国内亡命」を余儀なくされ、一人のメディアとして創作と発信を続けてきたチベット出身の女性詩人が、闇に隠された「秘密」に澄明な光を当てる。 王力雄「チベット独立へのロードマップ」及び編訳者による「雪の花蕊─ツェリン・オーセルの文学の力」を併録。 [全文を読む]
新刊案内 - グラミンのソーシャル・ビジネス

新刊案内 – グラミンのソーシャル・ビジネス

本書は,バングラデシュのグラミン銀行,そしてグラミン・グループが実践するグラミン方式のソーシャル・ビジネスについて学ぶことを目的としている。グラミン方式のソーシャル・ビジネスの理念を知り,世界各国で実践されているソーシャル・ビジネスの現状を把握することで,社会的な課題をビジネスの手法で解決することの本質を理解できる。 [全文を読む]
艾未未読本

艾未未読本

北京オリンピック国立スタジアム《鳥の巣》の設計者のひとりであり、中国政府による逮捕・軟禁の圧力のなか、表現の自由を求めてやまない反体制的芸術家、アイ・ウェイウェイ──。政府がひた隠しにする四川大地震の被害を独自に調査し、死亡した児童5214人の名前をひとりひとり読み上げるドキュメンタリーDVDを制作したかと思えば、陶器によるヒマワリの種を1億粒、景徳鎮の陶工村に発注してロンドンのテート・モダンの広大なホールを埋め尽くす。 [全文を読む]
新刊案内『紫の花伝書』

新刊案内『紫の花伝書』

オリンピックの二年後から東京のあちこちで見られ始めた、不思議な魅力を持つ紫の花の群落、花だいこん。その花の名前や、伝搬のいわれをめぐって、さまざまな議論が紙上で展開された。最後は、植物学者・昭和天皇の投書まで登場して「花だいこん談議」は沸騰するのである。種子を大陸から持って帰った人達は、戦後の焼け野原になった日本を薄紫の花で一杯にしたいと願った。花は人間の心と人生を託して、運ばれていく。 [全文を読む]
新刊案内/中華郵便局の歴史地理

新刊案内/中華郵便局の歴史地理

本書の主たる対象時期は十九世紀末から二〇世紀前半であり、歴史地理学の分野では近代化の歴史地理に属するテーマである。中国が東アジア、東南アジアの近代に組み込まれていく過程で、地域性を支えたもの、変化を促進したもの、統合や組織化に向かわせたもの、あるいは分裂を指向させたものなどの歴史地理的な基本視座を考える際、中華世界の近代で展開した各種の郵便局の動向は示唆に富んでいる。 [全文を読む]
私の西域、君の東トルキスタン

私の西域、君の東トルキスタン

『殺劫──チベットの文化大革命(集広舍刊)』のツエリン・オーセルの夫、2010年ノーベル平和賞・劉暁波の畏友、中国民主化の鍵を握る著者が「国家機密窃取」の容疑で入獄などの艱難を乗り越え、9年の歳月をかけて新疆ウイグル人の内心と社会に迫った必見の書。台湾での出版に続き、世界に先駆けて邦訳刊行。 [全文を読む]
滄桑 - 中国共産党外伝

滄桑 – 中国共産党外伝

辛亥革命から文化大革命まで、一九〇〇年陝北の貧農の子として生まれ、窮民を率いて官倉を襲ったスタートから、中共の副省級の高官にまで昇りつめた人物とそのプロセスを生き生きと描く、二〇〇七年発禁処分の伝記小説。滄桑とは「滄海桑田、滄桑の変、世の中の移り変わりの激しいさま」を意味する。 [全文を読む]
増補改訂版・台湾史小事典

増補改訂版・台湾史小事典

政治・社会の自由化に伴う急速に進む台湾アイデンティティの高まりにより、教育においても大陸中心から台湾そのものを学ぶことが求められ、中学生用歴史教科書『認識台湾・歴史篇』の副読本として原著は生まれた。現代台湾の視線から、年表と事項解説を多用し、重要項目を網羅する台湾史の格好の手引き書となっている。 [全文を読む]
変わる中国を代表する18人のインタビュー集『中国新声代』

変わる中国を代表する18人のインタビュー集『中国新声代』

「故宮とスターバックス、というタイトルから何をイメージするだろうか。私たちは「現代中国」をほとんど知らない。隣国の巨人を、まず知ることから始めなければならない。本書は、最良のガイドブックである」──村上龍(帯より) [全文を読む]
路遥作品集

路遥作品集

このたび中国書店にて、中国の現代作家・路遥の生誕六十周年を記念して『路遥作品集』を刊行いたしました。路遥は、中国内陸部の黄土高原、延安の農村地帯を舞台に閉塞的社会構造下に生きる青年の野望と挫折を描き、一九九二年四十一歳の若さで没した茅盾文学賞作家です。真摯、重厚、静謐なその作品は、「隠れた声なき大多数」である海賊版の読者を含め、青年層を中心に今もなお絶大な人気を誇っています。 [全文を読む]
殺劫(シャーチエ)チベットの文化大革命

殺劫(シャーチエ)チベットの文化大革命

一九六六年から十年間、チベット高原を吹き荒れた文化大革命の嵐は、仏教王国チベットの伝統文化と信仰生活を完膚なきまでに叩き壊した。現在も続くチベット民族の抵抗は、この史上まれな暴挙が刻印した悲痛な記憶と底流でつながっている。長らく秘められていた「赤いチベット」の真実が、いま本書によって四十余年ぶりに甦る。 [全文を読む]
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シンガポール讃② ──世の趨勢に従え!感傷を捨てよ!

シンガポール讃② ──世の趨勢に従え!感傷を捨てよ!

一昨年、91歳で大往生を遂げたわたしの義父は商社マンだった。日本が独立を回復する1年前の1950年。戦後一番乗り、弱冠25歳でGHQの許可を得て東南アジアに渡った。シンガポール川の河口、ボートキーに並ぶ華僑のショップハウスをドブ板営業して松坂木綿を売り、外貨を獲得したという。60年近くの時を経てシンガポールを再訪した義父はシンガポール川河畔に立ち尽くし、つぶやいた… [全文を読む]
米開拓農民のイノヴェーション

米開拓農民のイノヴェーション

16世紀のフランドル地方の画家ピーテル・ブリューゲルに「バベルの塔」という大作がある。旧約聖書の「創世記」を題材に、人類がレンガとアスファルトで天に届く塔を建設する様子を描いた作品だ。七層、八層と建築が進む巨大な塔が、縦114センチ、横155センチの画面中央に圧倒的迫力でそびえ立つ。手前に塔を発注したニムロデ王をやや大きめに描いている他は、材木を運ぶ筏、巻き上げ機でレンガを上げる人夫たち… [全文を読む]
社会的連帯経済は右か左か?

社会的連帯経済は右か左か?

さて今回は、一昨年までの連載で取り上げてきた社会的連帯経済が、右と左のどちらに属するのかについて考えてみたいと思います。意外に思われるかもしれませんが、どの勢力が右翼でどの勢力が左翼かは、時代や国により異なっています。たとえばフランス革命直後は、できるだけ穏健かつゆっくり社会改革を進めようとするジロンド派が右派である一方、革命前の貴族やカトリック教会による支配に反対し、市民社会による統治を徹底しようと考えたジャコバン派が… [全文を読む]
シンガポール讃① どんな言葉並べても君を讃えるには足りない

シンガポール讃① どんな言葉並べても君を讃えるには足りない

国に愛おしさを感じるとは一体、どういうことだろう。それも自分の国ではなく他人の国に。若くて元気な熱帯の都市国家、シンガポール。日本から飛行機で南に一路7時間。時差は1時間だ。東京都23区の広さの島に500万人の人口。国といっても外国人だらけ、まるで租界地のようだ。建国からわずか54年のこの歴史的な東西交易の結節点にはあらゆる所得層、人種、国籍… [全文を読む]
シンガポールとフランスの単純労働者──冷たいは温かい、温かいは冷たい

シンガポールとフランスの単純労働者──冷たいは温かい、温かいは冷たい

外国人労働者を受け入れる枠組みとなる入国管理・難民認定法の改正案が昨年、12月8日に成立した。わたくしごとだが、筆者はフランスとシンガポールに住んだことがある。どちらの国も生活や産業のさまざまなシーンで単純労働を外国人に頼っていた。日本以上に外国人を積極的に受け入れていた点は共通していたが… [全文を読む]
アヘンの呪い招き寄せた米国

アヘンの呪い招き寄せた米国

ブエノスアイレスで昨年12月1日に開かれた米中首脳会談で、トランプ大統領は中国で違法に製造された薬物フェンタニルの米国流入対策として、製造業者を死刑に処すよう習近平主席に求めた。アヘンを精製した鎮痛剤モルヒネの100倍も強力とされるこの薬物により、2017年に全米で77000人が死亡したとトランプ大統領は主張し、習主席も取り締まりを約束した。報道を奇異に思われた方も多いだろう。貿易問題ばかりに焦点が当たった首脳会談ではあったが、薬物中毒が蔓延する米国と… [全文を読む]
風邪見鶏(かざみどり)

風邪見鶏(かざみどり)

【本書〔はじめに〕から】ここ十数年の間でも、日本では若者を中心にはしか(麻疹)や風疹が流行した。高齢者の間では結核まで再流行しつつある。これだけ衛生環境が無菌化した日本社会においてなお、伝染病は「過去の病気」あるいは、衛生状態の悪い「途上国の病気」とは言えないことをあらためて意識させられた。「温暖化」という地球規模での気候変動はまた、本来日本では流行しえないはずのマラリアやデング熱などの思わぬ伝染病の蔓延をもたらすかもしれない… [全文を読む]
井上雅二と秀の青春(一八九四 - 一九〇三)

井上雅二と秀の青春(一八九四 – 一九〇三)

日清戦争後、日本は国際社会に踊り出ながら孤立を深め、国内では未だに女性の教育機会が男性に比べて著しく制限されていた時代、若き夫婦が将来を見据えて、懸命に進むべき路を模索していた。一人は荒尾精に師事し、東京専門学校(現在の早稲田大学)に学び、アジアの連帯を求めた井上雅二、もう一人は成瀬仁蔵に傾倒し、日本女子大学の一期生となり、女子教育の発展に尽くした井上秀である。二人はこれ以降、アジアだけで… [全文を読む]
パーティーが終わらない時代のメメントモリ

パーティーが終わらない時代のメメントモリ

Facebookを始めたのは2008年だった。当時、シンガポールに住んでいた。子供の学校の親仲間に言われて登録すると、すでに友達申請が来ていた。だからわたしのFacebook上の名前はローマ字で、友だち第一号はインドネシア人のママ友だ。彼女のタイムラインの雑多な投稿に混じり、一葉のグループ写真にわたしの名前がタグ付けされていた。自分のタイムラインに移ると同じ写真が載っていた… [全文を読む]
キューバにおける協同組合の展開

キューバにおける協同組合の展開

明けましておめでとうございます。今年もこの連載をよろしくお願いいたします。さて、前回に引き続き、今回も私のもともとの専門である社会的経済について取り上げます。折しも本日(2019年1月1日)はキューバ革命60周年ということもあり、最近同国の協同組合について刊行された、その名も「キューバにおける協同組合運動」という研究書の内容を紹介したいと思います。キューバでは革命以降、カストロ兄弟(フィデル… [全文を読む]
ラウンド・アバウト──フィールドワークという交差点

ラウンド・アバウト──フィールドワークという交差点

フィールドワークとは、“よそもの”として他者/異文化と出会って関わりつづけ、複数の“世界の中心”を行き来しつつ、その都度自分が更新されるような経験である─。若手フィールドワーカー16人によるチャレンジングな記録集… [全文を読む]
清国貿易から鉄道事業へ

清国貿易から鉄道事業へ

火薬製造のデュポン、石油採掘のロックフェラー、不動産と銀行のメロンと、今尚アメリカのファミリー企業のトップにそびえ立つ企業群は、19世紀初めから中葉にかけて誕生した。しかし、当時産業の規模として最大だったのは鉄道業である。多額の資本と膨大な労働力を注ぎ込み鉄路を敷設する鉄道事業は、若々しい独立国アメリカの国造りの根幹、経済の大動脈づくりとなるビッグ・ビジネスだった。17歳で清国との貿易に乗り出し、若くして富と名声を築いたジョン・マレー・フォーブス… [全文を読む]
もしダライ・ラマがいなくなったら──すべてを包みこむ象徴の重み

もしダライ・ラマがいなくなったら──すべてを包みこむ象徴の重み

チベットの精神的指導者ダライ・ラマは、2018年秋に25回目の来日を果たした。横浜、東京、千葉、福岡で法話や講演を行ったほか、NHKなどのマスコミインタビューにも応じ、10日間の来日日程を精力的にこなした。今回の来日の最大のイベントである横浜パシフィコの3日間の法話、灌頂は、平日午前中の開催… [全文を読む]
1980年代の台湾と日本語放送の変貌(1981~1990)

1980年代の台湾と日本語放送の変貌(1981~1990)

1979年の米中国交樹立に伴い、「中華民国」台湾と米国の間の公式的な外交関係は消滅したものの、米国側の「台湾関係法」の存在や、台湾に好意的なレーガン新大統領の就任などもあって、米台間の軍事・経済面での関係が断切られることはなかった。また、70年代に着手された大規模なインフラ整備計画が結実し、石油ショック後も工業製品の輸出で高成長を維持した台湾は、NICs(新興工業国)、NIES(新興工業経済地域)… [全文を読む]
日中両国の学徒と兵士

日中両国の学徒と兵士

本書は、昭和の日中戦争の時代、治安維持法による弾圧の時代、悪戦苦闘した個々の日本人の歴史を発掘し、また当時日本に留学生として来た中国人青年男女の過酷な運命を個別具体的に発掘、発見して詳しく記録に残そうとしたものである。そして彼ら彼女らの悲劇的運命や勇気を通じて、日中関係の未来、人類の未来、世界の未来への展望の糧にしたいと試みたものです。(本文より抜粋)… [全文を読む]