集広舎の本

チベットの反論

チベットの反論

書名:チベットの反論
副題:チベットの史実を歪曲する中国共産党に挑む
著者:ツェワン・ギャルポ・アリヤ
訳者:亀田浩史
発行:集広舎
判型:A5判/232ページ/並製
価格:1,818円+税
発売:2023年7月20日
ISBN 978-4-86735-047-8 C0031

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紹介

中共政権の誤った主張への反論の書(本書「序文」より)

世界中のチベット人にとって貴重な資料となることを願っています。
チベットで抑圧が続いていることを伝え、世界の注目を集めることは、私たちの共通の責任です。
チベットの状況が日々悪化していくなかで、私は本書の各ページを通して、すべてのチベット人がそれぞれの責任を再認識することを強く望みます。
本書を通して、日本の皆さまも、中国の誤ったプロパガンダに気付かれることでしょう。
そして、チベットの実情と歴史的事実を知るために本書が必ず役立つことと思います。

チベット亡命政権 情報・国際関係省大臣
ノルジン・ドルマ

目次

序文1 チベット亡命政権 情報・国際関係省大臣 ノルジン・ドルマ
序文2 チベット亡命政権 前主席大臣 ロブサン・センゲ

第1部 チベットの反論
第1章 チベット、チベット難民の現在と未来
第2章 輪廻転生――ダライ・ラマ法王の転生問題に介入する歴史的、宗教的、政治的権利は中国政府にはない
第3章 元朝の歴史――中国はかつての元朝の一部に過ぎず、元朝の継承者ではない
第4章 十七か条協定――中国政府が約束したこと、果たしたこと、今後
第5章 チベット問題は中国の内政問題ではない
第6章 中国政府が主張する「最も安全な都市」ラサ、その実態
第7章 一九四九年以前、チベットが中国の一部であったことは一度もない
第8章 中国政府はダライ・ラマ法王に対する非難をやめよ
第9章 中国指導部がチベット特使との対話を避ける理由
第10章 中国の防衛白書――真実を覆い隠す嘘
第11章 中国の人権白書――露骨な茶番
第12章 中国大使のチベットに関する誤った声明
第13章 プロパガンダ要員としてインドメディアを買収する中国政府
第14章 農奴解放記念日――国際社会を欺く中国政府のドラマ
第15章 新型コロナウィルスのパンデミック――覇権国家に向かう中国のトロイの木馬
第16章 中国の環球時報の誤った記事
第17章 テレビ出演したプンチョク・ストブダンの危険で誤った攻撃的発言
第18章 国連人権理事会でメンツを保つための中国政府のチベットに関する仰々しいセミナー
第19章 習近平が覆い隠す中国共産党のチベット政策の失敗

第2部 チベットの文化
第20章 チベットの新年ロサルの紹介
第21章 チベットの祈りの旗ルンタとその起源
第22章 チョトゥル・ドゥーチェン(モンラム祭)――チベットの大祈願祭

第3部 チベットと日本の今
第23章 世界人権デーの東京に人々が集う――中国と全体主義国家への弔鐘
第24章 二〇二三年、習近平と中国にとっての歴史的な年
特集 日本の主なチベット支援団体

訳者あとがき
参考文献

著者プロフィール

ツェワン・ギャルポ・アリヤ
アリヤ・ツェワン・ギャルポ
チベット亡命政権財務省入省後、チベット経済研究・開発局の主任研究員、公益財団チベット手工芸品輸出局局長、パルジョ出版ディレクターを歴任。2000年7月、財務省事務次長。2005年6月、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所事務局長。2013年11月、ダライ・ラマ法王ニューデリー代表部事務所事務局長。2018年、チベット亡命政権内務省次官補。その後、情報・国際関係省ニュース局編集長。2019年5月、同省長官。同年、内閣からの任命により、チベット亡命政権の公式シンクタンクであるチベット政策研究所のディレクターを兼務。2020年5月、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表に就任。
チベット中央学校ムスリ校卒業後、パンジャーブ大学で学士号、アンナーマライ大学で経済学修士号、デリー大学で日本学修士号を取得。東京の千代田ビジネス専門学校で国際貿易・経済学を学ぶ。デリー大学で、チベット学博士号を取得。
著書に「チベット語と日本語・英会話の本」。日本、チベットの民話の著作、翻訳がある。また、チベット問題に関する記事を雑誌、メディアに多数寄稿。近著「古代チベット文明:チベットの神話、宗教、歴史研究」(チベット文献図書館)

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