書名:牡丹社事件 マブイの行方
副題:日本と台湾、それぞれの和解
判型:四六判並製/326頁
価格:本体1852円(+税)5月中旬刊
ISBN 978-4-904123-72-8 C0095
日台の近代史は、この事件から始まった!
内容紹介
現代の視点から、初めて「牡丹社事件」をとらえた本書には、百数十年の時空を超えて、異郷で命を落とした犠牲者のマブイ(霊魂・琉球語)と向き合った遺族たちが登場。罪と罰、和解と葛藤。加害と被害の末裔が日台で繰り広げたドラマを、台湾を知り尽くした著者が描く。
目次
序 章 耳を疑ったニュース・飛び込んできた、びっくり仰天のニュース
第一章 和解への旅・時空を超えて、事件の被害者と加害者の末裔が向き合った
第二章 事件の顛末・日本人がすっかり忘れているあの事件
第三章 末裔たちの葛藤・末裔たちは、歴史を背負って生きてきた
第四章 パイワン族の口伝・日本の公文書が記録できなかった、事件の核心「なぜ?」
第五章 忘却の拠点地・長崎から台湾出兵を振り返る
第六章 未来への残像・和解のゴールを求めて歩み続ける人々
第七章 マブイへの行方・未知の彼方からマブイの視線が……
著者プロフィール
平野久美子(ひらのくみこ)
東京都出身。学習院大学卒業。編集者を経て90年代末より執筆活動へ。アジアと日本の関係をテーマに作品を発表。台湾は四半世紀にわたり取材を続け、日本統治時代から食文化まで造詣が深い。主な著作に「淡淡有情・日本人より日本人」(小学館ノンフィクション大賞)、「トオサンの桜・散りゆく台湾の中の日本」「台湾好吃大全」(新潮社)「水の奇跡を呼んだ男」(産経新聞出版)(日本農村土木学会著作賞)「テレサ・テンが見た夢・華人歌星伝説」(ちくま文庫)「台湾世界遺産級案内」(中央公論新社)など。ユニークな視点と綿密な取材には定評がある。日本文藝家協会会員
参考
◎牡丹社事件は生きている──今も続く和解の試み(nippon.com)
◎『牡丹社事件 マブイの行方──日本と台湾、それぞれの和解』について(著者ブログ)