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夏目漱石の見た中国──『満韓ところどころ』を読む

夏目漱石の見た中国夏目漱石の見た中国

書名:夏目漱石の見た中国
副題:『満韓ところどころ』を読む
編著者:西槇偉・坂元昌樹
判型:四六判/296ページ
価格:2,500円+税
ISBN 978-4-904213-71-1 C0095

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満韓旅行から110年──。漱石の民族差別意識(レイシズム)の有無をめぐって議論百出の紀行文『満韓ところどころ』を、10人の気鋭の漱石研究者がその足跡をたどりながら今日(こんにち)的読み直しの意義を問う。

 
本書「まえがき」より


外に開かれた複眼的視点で、『満韓ところどころ』を再検討することは、今日においてますます必要であり、かつ東アジアの近代を考える好個の課題でもあるように思われる。その意味で、本書に中国、韓国の研究者による論稿、コラムを収録できたことはまことにありがたい。近代日本を代表する作家、夏目漱石が中国、朝鮮をいかに描いたのか、それについて批判すべきところを批判し、評価すべきところを評価することで、東アジア地域の知的連帯を図りたいと考えている。

 
目次


まえがき
第一章 大連の日の下で
第二章 旅順体験における漱石の戦勝意識考
第三章 黍遠し河原の風呂へ渡る人
第四章 怪物の幻影
第五章 「奉天」へのまなざし
第六章 老人を轢いた馬車の乗客は誰か
第七章 体液の変質としての文体孤独な言語としての文体
コラム① 満洲に渡った安井
コラム② 漱石詩にみる水平線の系譜
コラム③ 漱石先生への祈り
コラム④ 上海パブリック・ガーデン
コラム⑤ 仏訳「満韓ところどころ」
あとがき
関連年表

 
著者一覧


西槇偉   平野順也
坂元昌樹  劉静華
屋敷信晴  金貞淑
申福貞   原武哲
李哲権   濱田明

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