吾郷・稲香 1960年代台湾農村影像展
中国の広西師範大学出版社が出版する『秦風老照片館』のシリーズは、台湾のジャーナリストで中華圏随一の歴史写真コレクターとして知られる秦風さんが、歴史的な写真や画像など膨大なコレクションを素材に、中国近現代史の真相を解き明かす人気作品群です。
その秦風さんが、台北の総統府で開催された中華民国建国百周年記念写真展に貴重なコレクションを提供しました。写真展のタイトル「吾郷・稲香(わがふるさと、稲の香り)1960年代台湾農村影像展」が示すとおり、写真は1960年代の台湾各地の農村の様子を映したものです。
カメラマンはかつてキリスト教長老教会の伝道師で、当時「美援物資(米国の援助物資)農村救済活動」に携わっていた Barry L.Schuttler さんです。彼は台湾滞在中に各地を回り、おびただしい数の写真を残しました。今回展示される写真は、秦さんが数千カットのネガから選んだ珠玉の作品ばかりです。
去る2011年9月4日には、会場に蕭万長副総統、中華文化総会の劉兆玄会長を迎え、秦さん自らが写真の数々を紹介しました(写真:上)。ここでは、写真展に出展された写真50枚のうち、秦さんが特に選んだ6点をご紹介します(右サムネイル画像をクリックすると拡大します)。
写真展は11月4日まで台北市の中華民国総統府で開催されています。もし台北にお越しの際には、ぜひご参観ください。
主催機関:中華民国総統府、中華文化総会
□展覧会場:中華民国総統府1階回廊
□開催期間:2011年9月4日~11月4日
□参観時間:午前9時~正午12時(月曜日~金曜日)
写真集も『吾郷・稲香』(南方家園出版社・台北)が出版されています。