書名:米騒動・大戦後デモクラシー百周年論集Ⅰ
編者:井本三夫
発行:集広舎
判型:四六判/並製本/310ページ
価格:定価(本体2700円+税)
ISBN 978-4-904213-68-1 C0031
米騒動の始まりは、炭鉱・造船・製鉄所が集中し、朝鮮・中国・東南アジアの米・資源を奪って来てシベリア出兵への乗船地でもあった北九州~広島湾沿岸であり、富山県ではなかったことが明らかになっている。最激化地で寺内内閣倒壊のとどめをさし、最初の政党内閣への道を開いた地でもある。それ故、百周年全国研究会は北九州から始めたが、本書第Ⅰ・Ⅱ巻もそれらの地域を中心とする。
■目次
はじめに 井本三夫
一〇〇周年・一五〇周年を迎えた「米騒動」と「維新」の内的関係 井本三夫
米騒動と植民地朝鮮 趙 景達
東南アジア米輸出ネットワークと米騒動 佐藤いづみ
炭鉱労働者にみる米騒動の表出:常磐炭田の労働争議 赤城 弘
広島県の「米騒動」・大戦後デモクラシー 是恒高志
米騒動と民衆:神戸を事例として 藤田貴士
執筆者略歴
■執筆者紹介
井本三夫 元・茨城大学理学部教授。主要著作:『北前の記憶』(桂書房,1998年),『図説 米騒動と民主主義の発展』(共著,民衆社,2004年)、『米騒動という大正デモクラシーの市民戦線─始まりは富山県でなかった』(現代思潮新社,2018年)
趙 景達 千葉大学教授。主要著作:『近代朝鮮と日本』(岩波書店,2012年),『植民地朝鮮と日本』(岩波書店,2013年)
佐藤いづみ 大月短期大学ほかで非常勤講師
赤城 弘 現在,「福島自由民権大学」会員
是恒高志 元・広島県中学校教師
藤田貴士 千葉大学大学院人文社会科学研究科博士課程