北朝鮮は7月25日から8月16日にかけて、日本海へ向けて6回にわたりミサイルとみられる飛翔体の発射実験を行った。米韓合同演習への警告と新開発兵器の実験とみられているが、防衛省は「我が国領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイルの飛来は確認されておらず、現時点において、我が国の安全保障に直ちに影響を与えるような事態は確認されていません」とのコメントを出し続けている。
北朝鮮は、国連安保理決議によって、すべての核・ミサイル開発が禁じられており、日本にとっても安全保障上の重大な脅威につながる事態である。特に目標到達直前に複雑な航跡を描く、ロシア製イスカンダルに似たミサイルは迎撃が困難とされ、深刻だ。だが、自身の再選しか眼中にないトランプ米大統領が、北朝鮮との交渉はうまくいっているという演出を続け実験を問題視しない姿勢を打ち出している以上、日本政府はそうは言いづらいのだろう。
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コラムニスト
