集広舎の本

アジア図像探検

アジア図像探検書名:アジア図像探検
著者:杉原たく哉
監修:武田雅哉
編者:杉原篤子
発行:集広舎
発行日:2020年5月31日
判型:A5判/並製/288ページ
価格:本体2200円+税
ISBN 978-4-904213-92-6 C0070

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安土城の祖型モデルはフランスのモン・サン=ミシェルだった!?

安土城「モン・サン=ミシェル祖型」説やアジアにおける日本語の「ひらがなの[の]のブランド威力」など、古今東西の様々な図像について分かりやすく綴ったショート・エッセイ147篇と「七聖剣の図様とその思想」を含む五つの論文を併録。知の楽しさと身近さを文体に宿す、杉原たく哉「図像学」。

目次

アジア図像探検
 ショートエッセイ(全147篇)
論文選
 七聖剣の図様とその思想
 漢代画像石に見られる胡人の諸相
 神農図の成立と展開
 狩野山雪筆歴聖大儒像について
 蠣崎波響筆「夷酋列像」の図像学的考察
杉原たく哉年譜
不埒な遊び心を満たせる場所へ──解説にかえて
あとがき

「不埒な遊び心を満たせる場所へ──解説にかえて」より

(前略)そして、二〇一六年四月号掲載の第一四七回「自然観の東西1」は、(続)とされ、このテーマがあと数回つづくであろうことを告げている。だが、『月刊書道界』は、その後、五月号と六月号では、同連載を「休載」と通知した。そして、七月号においては「作者逝去により連載を終了します。杉原先生有難うございました。謹んでご冥福をお祈りいたします編集子」とのコメントを載せている。五月末日の、氏の逝去によるものである。このような経緯で、「アジア図像探検」は、まさしく氏の絶筆となった。

著者略歴

杉原たく哉(すぎはら・たくや)1954年東京都生まれ。1989年早稲田大学大学院博士課程修了。早稲田大学文学部助手・講師、および他大学非常勤講師。専門は中国古代美術史だが、専門の枠にとらわれず、日中のさまざまな図像を比較芸術の視点から幅広く研究する。2016年逝去。著書に『中華図像遊覧』(大修館書店)、『いま見ても新しい古代中国の造形』(小学館)、『しあわせ絵あわせ音あわせ──中国ハッピー図像入門』(NHK出版)、『天狗はどこから来たか』(大修館書店)、共著書に『カラー版東洋美術史』(美術出版社)ほか、著書・論文・エッセー多数。