集広舎の本

日中戦争と中国の抗戦 山東抗日根拠地を中心に

日中戦争と中国の抗戦 山東抗日根拠地を中心に

書名:日中戦争と中国の抗戦
副題:山東抗日根拠地を中心に
著者:馬場毅
発行:集広舎(2021年04月15日)
判型:A5判/上製/477ページ
価格:6,200円+税
ISBN:978-4-86735-008-9 C3022
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紹介

日中戦争は中国山東省に何をもたらしたのか。1930~40年代、中国共産党の基盤の弱かった山東省の農村社会で抗日根拠地の樹立と発展が与えた影響を豊富な史料から解き明かす。日中戦争&中国共産党草創期の理解の上で貴重な記録! 本書は日本軍と戦う中国側の抗戦力の一角を占める山東抗日根拠地が、どのようにして樹立され、抗戦力を強化し持続していったかを明らかにすることが目的の一つであり、同時にまた一九三〇年代後半、日中戦争開始による日本軍の侵略とそれに対抗して抗日根拠地を樹立し戦った中国共産党が前述した山東省の農村社会に対して、どのように対処したかを明らかにするのがもう一つの目的である。(「はじめに」より)

目次

第一部 山東抗日根拠地と八路軍の発展  
   第一章 武装蜂起の展開と山東縦隊の成立、初期抗日根拠地の成立
   第二章 抗日根拠地の形成と農民
   第三章 対峙段階の開始と国共対立の激化、政権組織・各種組織の樹立、各地における抗日根拠地の発展
   第四章 日本軍の治安強化運動と中共 、八路軍の対策、中共、八路軍の反撃から日中戦争の勝利へ
第二部 山東抗日根拠地の抗戦力強化政策および日本軍の対策
   第五章 山東抗日根拠地における財政問題
   第六章 山東抗日根拠地における通貨政策
   第七章 山東抗日根拠地における民兵
   第八章 日本軍の山東抗日根拠地に対する治安強化運動について
   第九章 山東省の傀儡軍について

著者プロフィール

馬場毅(ババ・タケシ)
愛知大学名誉教授。1944年、埼玉県生まれ。1968年、早稲田大学第一文学部史学科東洋史専修卒業、1977年、東京教育大学大学院文学研究科東洋史学科博士課程単位修得満期退学。博士(文学)早稲田大学。
著書:『近代中国華北民衆と紅槍会』(汲古書院、2001年)。編著:『改革、変革と中国文化、社会、民族』(共編、日本評論社、2007年)、『近代台湾経済社会の変遷──日本とのかかわりをめぐって』(共編、東方書店、2013年)、『多角的視点から見た日中戦争──政治・経済・軍事・文化・民族の相克』(集広舎、2015年)、『近代日中関係史の中のアジア主義──東亜同文会・東亜同文書院を中心に』(あるむ、2017年)。共訳:『日中戦争史資料──八路軍・新四軍』(龍渓書舎、1991年)。