書名:仏陀バンクの挑戦
副題:バングラデシュ、貧困の村で立ち上がる日本人と仏教系先住民たち
著者:伊勢祥延
監修:上川泰憲
発行:集広舎
判型:四六判・並製/404ページ
価格:2000円+税
発行日:2020年3月10日
ISBN:978-4-904213-91-9 C0036
紹介
イスラム教国家バングラデシュに仏教徒の先住民がいることを知っているか?
襲撃と貧困で絶望にあえぐ村をブッダの慈悲で立ち上がらせる!!
マイクロクレジット支援事業の記録に描かれた日本人と先住民たちの苦闘の10年間
仏陀バンクとは
仏陀バンクは、日本の仏教徒および一般の方々の「善意の出資」を原資に、アジア各国の人々に無利子の小規模融資を行うマイクロクレジットによる支援活動。仏教ベースであるため、担保や利子を必要とせず信仰によって融資と 返済が成り立つところに特色がある。支援活動においては、消費されて終わってしまう寄付金としてではなく、持続可能な地域社会の形成を目指して自立を目指す人々の支援になることを目指している。仏陀バンクは一般社団法人「四方僧伽」の主要プロジェクトの1つとして2009年にカンボジア、タイ、ミャンマーで始まった。本書で書かれたバングラデシュでの仏陀バンクは2010年に開始し、最も大きな成果を上げている。
インタビュー 絶望を希望に変える仏陀バンク
プロローグ
第一章 仏陀バンクを始める
第二章 生みの苦しみ
第三章 仏陀バンク、インドへ帰る
第四章 良くも悪くも多様性
第五章 激動期
第六章 衝撃
第七章 仏陀バンクよ永遠に
あとがき
前書きなど
現地の仲間はきっと、あんな事件があったから日本人はきっと来ないだろうと思っているはずだ。リスクを恐れ安全が確保されないと来ない……そうやって外国人はいつも最後は見捨てるのだと思われるのが悔しかった……俺達は同胞で、いつもそばにいるんだ、という姿を行動で示したかった。プロジェクトを開始してからこれまで、訪問しなかった年はない。せっかくの大きな流れをここで止めていいのか!と胸ぐらをつかむような思いにかられる。俺だけでも行かしてくれと組織に嘆願し、11月、ひとり機上の人となった。(本文より)