元祖うまへた絵、ワニ眼画伯の沢野ひとしさんからイラスト付きの楽しいFAXご注文書を頂戴しました。沢野さんのご許可を得て、小社既刊『北京再造』のご感想と併せてご紹介させていただきます。
北京を旅するものにとってバイブル
『北京再造』は10月のおわりに行った北京旅行の時にいつも肩のバックにしのばせ、何度もその場所で開きました。さらにホテルの部屋でも暗いライトの下で熱心にページをめくりました。
どの章をめくっても気持ちが高ぶりました。北京を旅するものにとってバイブルです。一瞬時間が止まります。北風の中でこのいささか大きい本を肩に北京の街を歩けたことは本当に幸せでした。写真、図、さらに多田麻美さんの分かりやすい訳は名文だと思います。日本の建築でもそうですが「大屋根論争」はつねにつきまといます。ここの章もなんだか高揚しました。しかし毛沢東の発せられたこの言葉がおかしいです。「大屋根のどこが良いのだ。道士の帽子と象の甲羅だ」と!!
天安門に大屋根がなければただのナマズの寝床になってしまいます。
「北京再造」は中ソ紛争、紅衛兵の文化破壊にもふれています。この本を手に春、いや真冬にでもまた北京に行ってみたいです。本当に素晴らしい本です。
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