2010年2月に発行された小社出版書籍、ふるまいよしこ著『中国新声代(ちゅうごくしんしょんだい)』。月刊誌『論座』に連載されたインタビューをもとに、追加インタビューを含めて再構成したこの本の読後感などがブログや Twitter を中心に多くの方の注目を浴びています。新聞書評や広告で伝えられた文章をご紹介したいと思います。
出版ニュース4月号より
自分の言論の尺度を出来るだけ伸ばし続けて、なにかにぶち当たってそれ以上伸ばせなくなったらそこで止める。ウェブの世界ではもっと遠くに伸ばすことができるかも知れない。(雑誌主筆、ブロガー)
都市の人たちの脳みそで我々に指図なぞしてもらいたくないし、同情なんかしてもらいたくないんです。自主権をくれればそれでいい。(農村企業経営者)
新聞や知識人の最大の役割の一つが「反対派」であることのはず。でも、今はますます多くの知識人が当局側に与するようになっているのを見ると、ぞっとします。(風刺漫画家)
現代中国の「旬の声」を求めて、各界で活躍する18人にインタビュー。学者、女優、TVキャスター、コラムニスト、映画監督、作家、ビデオクリエイター、企業家など、多様な領域からのストレートな発言は、経済発展と格差社会、公と私、情報社会と欲望など、現代中国の混沌と矛盾を鮮やかに照らし出す。
各地方新聞掲載文章
1990年代以降に出現した商業メディアやインターネットの爆発的普及で、中国社会では政府系メディアに独占されていた言論空間に広がりが生まれ、民間の声が世論形成に大きな影響を与えるようになった。
長年中国で暮らす筆者が「日ごろから中国社会に向けて発言している中国人識者の話を、そのまま日本の読者に伝えたい」と、著名ブロガーやオピニオンリーダーらにインタビュー。既存のメディア報道では十分にすくいきれない、中国社会の変化を知る手がかりとなる一冊。
参照記事