書名:社会的連帯経済入門
副題:みんなが幸せに生活できる経済システムとは
著者:廣田裕之
発行:集広舎
判型:A5版ソフトカバー
発行日:2016年12月10日
価格:本体1500円+税
格差社会を乗り越える、新しい経済による可能性。
社会的連帯経済は全世界で10億人が実践していると言われる、共産主義・資本主義・新自由主義・グローバリズムとは一線を画し、人々のつながりや環境保全と持続性を重視する新しい経済システムを、世界各地の実情に詳しい地域通貨研究の第一人者が、アジア・中南米・ヨーロッパにおける実例を紹介しながら分かりやすく解説する。
■〈前書き〉より
おそらく日本では大多数の方が知らない概念だと思われますが、社会的連帯経済は日本を含む世界各地でその重要性を増しています。社会的連帯経済、社会的経済あるいは連帯経済などという表現を積極的に使う国や人もあれば、そのような表現を使わずに実践を行っている国や人も多くありますが、新自由主義的な価値観が支配的な世界であっても、それとは違う経済や社会を構築する方法として社会的連帯経済という概念や、それに含まれる各種事例が注目を集めているのです。(中略)資本主義や共産主義=国家資本主義のみが経済ではないということを、理論的のみならず世界各地の実践例を通じて理解してもらう上で、この本が皆さんのお役に立つことを願っております。
■目次
第01章 社会的連帯経済のルーツを求めて
第02章 欧米·アフリカの動向
第03章 中南米での連帯経済の発展─ブラジルを中心として
第04章 アジアにおける連帯経済の発展
第05章 協同組合
第06章 社会的企業
第07章 フェアトレード
第08章 金融・地域通貨
第09章 社会的連帯経済関係の公共政策
第10章 マーケティング
第11章 地域発展
第12章 日本における社会的連帯経済の歴史
第13章 日本の社会的連帯経済が抱える諸課題
第14章 お住まいの地域で社会的連帯経済を推進するには
■著者略歴
廣田裕之(ひろた・やすゆき)
1976年福岡県生まれ。1999年より地域通貨(補完通貨)に関する研究や推進活動に携わっており、その関連から社会的連帯経済についても2003年以降関わり続ける。スペイン・バレンシア大学留学中、同大学社会的経済修士課程修了。著書『地域通貨入門──持続可能な社会を目指して』(アルテ、2011〔改訂版〕)、『シルビオ・ゲゼル入門──減価する貨幣とは何か』(アルテ、2009)など。