講演会のご案内

「信力建訪日団と語る会」・市民サロン「燕のたより」のご案内

 紅葉の季節となりました。
 十一月十五日、金曜日、民営企業家でリベラル知識人の信力健氏はじめジャーナリスト、法曹界、経済界の方々が、自らの目で世界を見聞する「岩倉使節団」のようにして来日しています。
 現代中国の極めて影響力のある民間パワーに、私営企業家と「新意見階層(ニュー・オピニオン・リーダー)」がいます。
 私営企業は、二〇一二年には、全国で九六七万企業、従業員は一億人を超えました。近年では、GDPの増加分の八割、全体では六割を占めるようになり、最も活力に満ちた経済成長の原動力となっています。信力建氏(信孚グループ理事長)もその一人です。
 公共性の高い社会問題に関して積極的に発言するなど、現代中国で最大の民間パワーと言えば、私営企業は、ニューメディアのウェイボーと並ぶ双璧だと見なされています。
 このような人たちが日本社会の現実に触れ、市民と交流していけば、日中の間で現実を受けとめつつ相互理解をさらに広げることができるでしょう。
このたびは、信力健氏たち錚々たるメンバーが、自費で来阪します。ギクシャクする日中関係をめぐり率直に話しあえれば、とても有意義になるでしょう。
 急な話で、人数も多く、驚きましたが、とてもいい機会ですので、万障おくくりあわせのうえ、是非ともご参加ください。

◎日時
11月15日(金)18:00-21:00 トーク・意見交換・食事
参加費 4000円 飲み放題と素敵なイタリア料理

◎場所
fermata(レストラン、貸し切り、素敵な雰囲気やシェフ)
阪神本線・野田駅より南西へ徒歩5分
地下鉄・野田阪神駅、7番出口から徒歩3分
JR東西線・海老江駅より南西へ徒歩5分
三菱東京UFJ銀行の通りを入り、あさひ薬局の向かい。
電話 06-6441-6673
住所 553-0006 大阪市福島区吉野2-10-12 ゴールデンラピス103号
 

プロフィール

信力建
信孚教育集団の理事長。21世紀教育研究員の理事も兼任。中国私立教育協会の常務理事。『世界を見る』雑誌社副社長。中山大学、四川大学などの客座教授などを務める。大学受験失敗者を集めての「上山下郷」運動、政府による供給が追い付かない保育園の整備などに取り組む。公設民営などの学校運営モデルを広めてビジネスにおいて成功するだけでなく、出稼ぎ労働者の子弟を対象とした「都市希望プロジェクト」などを展開。障害者や孤児の教育にも力を入れ、福利院から信孚教育集団の学校に直接進学できるルートを開拓している。また、コミュニティベースの老人ホーム、教育クレジットカードの発行等、斬新なアイデアでさまざまな事業を進めている。学術界への支援にも積極的で、中国で初めての「フィールド調査基金」を創設し、実地調査に基づく学術研究の促進に力を尽している。さらに、『武夷論道』という論壇を組織しており、リベラル・保守・新左派の代表的な知識人を武夷山に集め、徹底討論する学術討論会を主催してきた。

沙叶新
元上海人民芸術劇院院長
南京の人。回族。中国劇作家協会常務理事。著名な劇作家。

邵文婷(女)鳳凰ネット核心項目部博報頻道主持人ウェブサイト
鳳凰ネットは鳳凰電視台(フェニックステレビ)のネット部門。フェニックステレビの報道は保守的で有名だが、ネットには多くの改革派・リベラル知識人に関する情報や文章を取り上げており、注目されている。

孫潮(男)凱迪ネット副総編集ウェブサイト
凱迪ネットは南方報業メディア集団の下で展開するインターネットサイトで、2000年に開始。中国で影響力のあるオピニオンリーダーの声を発信する場(例えば「猫眼看人」(猫の目で人を見る)といったネット上の交流広場など)を提供しているとして有名。

尹星(弁護士)

楊恒均ウェブサイト
1965年湖北省隋州市に生まれる。著名な言論人。代表作に、『致命弱点』『致命武器』『致命追殺』の三部作がある。時事評論家、インターネット作家としても有名。復旦大学法学部を卒業後、オーストラリアに留学し、シドニー科学技術大学で博士号を取得しており、学者としても活動している。1987年から1997年には外交部、海南省人民政府、香港中資公司にて勤務したほか、1997年から2000年、米・大西洋理事会にて国際戦略問題に関する研究に従事し、2000年からは拠点は中国・広州に置きながら、ワシントンやシドニーで研究活動を続けている。2006年3月から『シドニー時報』総経理・副総編集長。このほか、1987年から2007年、旅行会社や貿易会社、紡績会社で役員を務めた経験がある。

他、計10名(ビックリします)
どなたも著名人です。

主催:市民サロン「燕のたより」
Yanzi@mta.biglobe.ne.jp(劉燕子)
090-9286-0563

 いつものことで、急に決まったので、レストランの予約などあり、なるべく早めにお知らせください。感謝を込めて。

劉燕子

この会は何かの組織ではなく、志はありますが、独立した立場の人々が自由に語りあう場です。お互いの意見を尊重し、質の高い議論を交わしつつ、現場から発信されている生き生きとした情報を共有し、様々な立場を超えて新たな公共空間の創造(自己組織)を目指します。

コラムニスト
劉 燕子
中国湖南省長沙の人。1991年、留学生として来日し、大阪市立大学大学院(教育学専攻)、関西大学大学院(文学専攻)を経て、現在は関西の複数の大学で中国語を教えるかたわら中国語と日本語で執筆活動に取り組む。編著に『天安門事件から「〇八憲章」へ』(藤原書店)、邦訳書に『黄翔の詩と詩想』(思潮社)、『温故一九四二』(中国書店)、『中国低層訪談録:インタビューどん底の世界』(集広舎)、『殺劫:チベットの文化大革命』(集広舎、共訳)、『ケータイ』(桜美林大学北東アジア総合研究所)、『私の西域、君の東トルキスタン』(集広舎、監修・解説)、中国語共訳書に『家永三郎自伝』(香港商務印書館)などあり、中国語著書に『這条河、流過誰的前生与后世?』など多数。
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