講演会のご案内

《喻尘先生を囲む会》市民サロン「燕のたより」のご案内

諸先生、是非、以下のご案内を広くお知らせ、拡散してください。また、ご参加を心よりお待ちしています。感謝を込めて。【劉燕子】

 春の香りが心に染み入る候となりました。

 私は3月、両会の時期に、経済改革開放の窓口である広東省各地でフィールドワークをしました。今回は文学者の他に、中国で最もパワフルと呼ばれる民営企業家やニュー・オピニオン・リーダー、また芽生えつつある市民社会で地道な努力をしている若者たちとも交流しました。習近平新体制への民間の受けとめ方、感覚、気風などを肌で感じました。

 さて、4月13日、中国の良心的ジャーナリストの喻尘先生をお迎えして、以下のように「囲む会」を開きます。

◎日時
4月13日(土)
第一部 17:30-19:00 トーク・意見交換(逐次通訳)
    参加費 1000円 コーヒー、あるいは紅茶とフロランタン(焼き菓子)付き
第二部 19:00-20:30 懇談(逐次通訳)
    参加費 4000円 食事付き、ドリンクはフリー

◎場所
fermata(レストラン、貸し切り、素敵な雰囲気やシェフ)
    阪神本線・野田駅より南西へ徒歩5分
    地下鉄・野田阪神駅、7番出口から徒歩3分
    JR東西線・海老江駅より南西へ徒歩5分
    三菱東京UFJ銀行の通りを入り、あさひ薬局の向かい。
    電話 06-6441-6673
    住所 553-0006 大阪市福島区吉野2-10-12 ゴールデンラピス103号

喻尘先生のプロフィール
張継承(ZHANG, Jicheng)、ペンネームは喩塵(YU, Chen)
「河南日報」社、「河南科技報」社、「中国社会報」(中国民生部発行)の記者を経て、中国でリベラルな報道で知られる「南方都市報」記者・ニュース部主任、そして現在はジャーナリストとして活躍。その間、中山大学MBA課程修了。
 現場からの報道に17年間従事し、中国国内の受賞多数。2008年6月、アジア出版人協会(SOPA)人権報道卓越賞を受賞。河南省で政府と製薬会社と血液ビジネスが一体となった組織的血液売買による売血エイズ感染問題(血禍)を初めて報道などで活躍。
「南方都市報」は、南方メディア・グループ傘下の新聞で、今年初め同グループの「南方週末」の社説が書き換えられた「南方週末事件」では、記者や編集者一〇〇名が抗議し、これは「中国における言論の自由や民主化の兆しだ」、「挫折し、さらに叩かれても、網上(ネット上)と網下(現実の街頭抗議)が呼応しあい、相乗効果で何度でも立ち上がる。これは市民運動のトレーニングだ」と言われている。

 このような喻尘先生が大阪に来られる貴重なチャンスです。
 報道の自由から、大気汚染、食品安全、憲政民主、民族問題など様々な問題を直接聞けるとともに、喩さんも、日本における市民社会の形成・発展について知ることができるでしょう。日中の民間における積極的な対話が広がることを願います。
 超多忙な先生方でしょうが、どうぞふるってご参加ください。

◎主催:市民サロン「燕のたより」
Yanzi@mta.biglobe.ne.jp:劉燕子(090-9286-0563)
急に決まったことですので、レストランの予約などあり、なるべく早めにお知らせください。感謝を込めて。

 この会は何かの組織ではなく、志はありますが、独立した立場の人々が自由に語りあう場です。お互いの意見を尊重し、質の高い議論を交わしつつ、現場から発信されている生き生きとした情報を共有し、様々な立場を超えて新たな公共空間の創造(自己組織)を目指します。

コラムニスト
劉 燕子
中国湖南省長沙の人。1991年、留学生として来日し、大阪市立大学大学院(教育学専攻)、関西大学大学院(文学専攻)を経て、現在は関西の複数の大学で中国語を教えるかたわら中国語と日本語で執筆活動に取り組む。編著に『天安門事件から「〇八憲章」へ』(藤原書店)、邦訳書に『黄翔の詩と詩想』(思潮社)、『温故一九四二』(中国書店)、『中国低層訪談録:インタビューどん底の世界』(集広舎)、『殺劫:チベットの文化大革命』(集広舎、共訳)、『ケータイ』(桜美林大学北東アジア総合研究所)、『私の西域、君の東トルキスタン』(集広舎、監修・解説)、中国語共訳書に『家永三郎自伝』(香港商務印書館)などあり、中国語著書に『這条河、流過誰的前生与后世?』など多数。
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