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米騒動・大戦後デモクラシー百周年論集Ⅱ

米騒動・大戦後デモクラシー百周年論集Ⅱ米騒動・大戦後デモクラシー百周年論集Ⅱ

書名:米騒動・大戦後デモクラシー百周年論集Ⅱ』
編者:米騒動・大戦後デモクラシー研究会 井本三夫 編
発行:集広舎
判型:四六判/並製本/320ページ
価格:定価(本体2700円+税)
ISBN978-4-904213-79-7 C0031

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米騒動の始まりは、炭鉱・造船・製鉄所が集中し、朝鮮・中国・東南アジアの米・資源を奪って来てシベリア出兵への乗船地でもあった北九州〜広島湾沿岸であり、富山県ではなかったことが明らかになっている。最激化地で寺内内閣倒壊のとどめをさし、最初の政党内閣への道を開いた地でもある。それ故、百周年全国研究会は北九州から始めた。第㈵巻(2019年3月刊)に続く、第㈼巻刊行 !

■目次
米騒動と中国 一九一八年江蘇米対日輸出と江蘇省議会  堀地 明
台湾の米騒動期と議会設置運動  井本三夫
寺内内閣・山口県・米騒動  井竿富雄
北九州の「米騒動」期とその背景  井本三夫
静岡県下の第一次大戦末米騒動、その始まりと再定義、発生理由  清水 実
現地案内:京浜の「米騒動」争議 石川島・コトンハーバー  井本三夫
仙台の米騒動  中川正人
秋田の鉱山と土崎の米騒動・大戦後デモクラシー期 『種蒔く人』とその後  佐藤 守
富山県、下新川地方の米騒動論が混乱した理由  井本三夫
「米騒動」の女性先駆は工女たち 女坑夫・陸仲仕・製塩女工が続く  井本三夫
米騒動像の更新と部落問題  井本三夫
執筆者略歴

■執筆者紹介
井本三夫(いもと・みつお)
1930年生まれ。元・茨城大学理学部教授。
主要著作:『北前の記憶』(桂書房,1998年),『図説 米騒動と民主主義の発展』(共著,民衆社,2004年),『米騒動という大正デモクラシーの市民戦線─始まりは富山県でなかった』(現代思潮新社,2018年)

堀地 明(ほりち・あきら)
1964年生まれ。北九州市立大学外国語学部教授。
主要著作:『明清食糧騒擾研究』(汲古書院,2011年),『明治日本と中国米』(中国書店,2013年)

井竿富雄(いざお・とみお)
1968年生まれ。山口県立大学国際文化学部教授。
主要著作:『上山満之進と陳澄波 山口県と台湾の友好をめざして』(安渓遊地・吉永敦征との共編著,山口県立大学ブックレット,2017年),『初期シベリア出兵の研究─「新しき救世軍」構想の登場と展開─』(九州大学出版会,2003年)

清水 実(しみず・みのる)
1948年生まれ。静岡県近代史研究会会員,元・静岡県公立高校教員。
主要著作:「遠州地価修正運動と上平川村の交換米取消し運動」『民衆運動の〈近代〉』(現代企画室,1994年),『藤枝市史 通史編下 近世・近現代』(共著,2011年)

中川正人(なかがわ・まさと)
1938年生まれ。歴史教育者協議会会員。
主要著作:「米騒動と民衆運動の展開」(渡辺信夫編『宮城の研究6』清文堂,1984年),「米騒動と仙台」(『仙台市史 特別編 市民生活』1997年),「宮城県の米騒動」(『図説 米騒動と民主主義の発展』民衆社,2004年)

佐藤 守(さとう・まもる)
元・大館市立第二中学校教諭。