
書名:命の嘆願書
副題:モンゴル・シベリア抑留日本人の知られざる物語を追って
著者:井手裕彦
発行:集広舎
判型:A5判/1296ページ/上製
価格:8,800円+税
発売:2023年8月23日
ISBN 978-4-86735-048-5 C0095
井手裕彦著編ホームページ「モンゴル抑留死亡者名簿」オープン
小社刊『命の嘆願書──モンゴル・シベリア抑留日本人の知られざる物語を追って』の著者・井手裕彦さんによるホームページ「モンゴル抑留死亡者名簿」が本年3月26日にオープンいたしました。サイトではモンゴル抑留死亡者378人全員(現在判明分)の死亡者名簿が公開されています。また、その他のテキストは書籍『命の嘆願書』と重なる部分があるものの、大半が書き下ろしであり、サイト全体を閲覧することで「モンゴル抑留」が基礎からわかる1冊の解説本になっています。
より多くの方のアクセスを願いつつ、著者兼サイト管理者の井手さんのご許可を得て、サイトオープンのお知らせとともに、トップページ掲載の「はじめに」の一部を転載いたします。
はじめに(抜粋)
第2次世界大戦後、ソ連軍が捕虜にした日本人将兵や民間人ら57万5000人(日本政府推計)をソ連領内などに連行した「シベリア抑留」は、飢えと厳寒、過酷な強制労働の三重苦により、5万5000人(同)もの犠牲者をもたらしました。
しかし、そのうち約1万4000人が抑留され、約1700人が非業の死を遂げたモンゴルでの抑留の事実を知る人は、ほとんどいません。歴史の空白に埋もれ、置き去りにされてきました。
元読売新聞大阪本社編集委員でジャーナリストの井手裕彦はモンゴル国立中央公文書館で、日本政府も入手していなかった計378人の抑留者の死亡記録を新たに見つけて日本に持ち帰り、当該遺族へ無償で届ける取り組みを続けています。
このホームページ「モンゴル抑留死亡者名簿」では、1人でも多くの遺族に肉親の最期の情報を知ってもらうため、378人全員の死亡者名簿を公開しました。
シベリア抑留関係の死亡者名簿では、抑留体験者でもあった故村山常雄さん(2014年5月11日、88歳で死去)が2005年8月に開設された「シベリア抑留死亡者名簿」が知られています。規模は比べものになりませんが、個人が開設したWebサイトによる死亡者名簿の公開はそれに次ぐものになります。
(後略)

井手裕彦著編ホームページ「モンゴル抑留死亡者名簿」
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