シンガポール讃② ──世の趨勢に従え!感傷を捨てよ!

一昨年、91歳で大往生を遂げたわたしの義父は商社マンだった。日本が独立を回復する1年前の1950年。戦後一番乗り、弱冠25歳でGHQの許可を得て東南アジアに渡った。シンガポール川の河口、ボートキーに並ぶ華僑のショップハウスをドブ板営業して松坂木綿を売り、外貨を獲得したという。60年近くの時を経てシンガポールを再訪した義父はシンガポール川河畔に立ち尽くし、つぶやいた… [全文を読む]