燕のたより

第26回

外国メディアはツアーでチベットに入れるけれど、私たちは再び軟禁

ツェリン・オーセル

 中国外交部がオーセルさんの主張する再開発の問題がないと主張するため、海外メディアをラサツアーに連れ出すそうです。他方、本日からオーセルさんご夫妻は再び軟禁状態です。外部とは一切接触を禁じられています。これは六四天安門事件二四周年で軟禁され、それが解除されてすぐのことです。
 習体制となってから、お二人への監視や締め付けはますます強められました。本日、六月二十日、七〜八人の監視体制が敷かれています。先ほど携帯電話が通じました。ウンウンと盗聴といやがらせによる雑音が大きかったです。私は「しっかりと顔をパックしてもっと美しくあるようにしましょう。そしてお二人ゆっくりとお茶を家で楽しみましょう」と言いました(ちょうど数日前に保湿のパックと静岡のお茶を送りました)。彼女も電話で「そうね,发扬“抵抗的美学”」とユーモラスに答えました。以下、オーセルさんのブログです。

 ◎http://woeser.middle-way.net/

 それが、以下のルンタのサイトで紹介されています。

2013年06月10日
ウーセル・ブログ:ラサ旧市街の状況について「人民日報」へ返答する
ウーセルさんは5月7日に「私たちのラサがもうすぐ壊されます!ラサを救ってください!」と題し、ラサ旧市街の危機的状況を訴えるコラムを書かれた。(日本語訳>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51789067.html)
このコラムの反響は大きく世界的な「ラサを守ろう」というキャンペーンが始まった。この反響の大きさに慌てたのか中国当局はウーセルさんのコラムに対する反論記事を5月13日付け「人民日報」に掲載した。そして、ウーセルさんはこの記事に対する反論を5月18日付けブログで発表された。
以下はそのウーセルさんの反論である。
原文:http://woeser.middle-way.net/2013/05/blog-post_18.html
以下略。

コラムニスト
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劉 燕子
中国湖南省長沙の人。1991年、留学生として来日し、大阪市立大学大学院(教育学専攻)、関西大学大学院(文学専攻)を経て、現在は関西の複数の大学で中国語を教えるかたわら中国語と日本語で執筆活動に取り組む。編著に『天安門事件から「〇八憲章」へ』(藤原書店)、邦訳書に『黄翔の詩と詩想』(思潮社)、『温故一九四二』(中国書店)、『中国低層訪談録:インタビューどん底の世界』(集広舎)、『殺劫:チベットの文化大革命』(集広舎、共訳)、『ケータイ』(桜美林大学北東アジア総合研究所)、『私の西域、君の東トルキスタン』(集広舎、監修・解説)、中国語共訳書に『家永三郎自伝』(香港商務印書館)などあり、中国語著書に『這条河、流過誰的前生与后世?』など多数。
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